「いつも俺、美羽に頼ってばっかだな」
体操服を鞄に入れながら、小さく呟いた宏。
「そんなことないよ?」
確かに高校に入ってからさらに抜けることが多くなった宏だけど、私がそばにいてあげれば何も問題はない。
「美羽は優しいね、いつもありがとう」
すっと、宏が立ち上がる。
中学に入ってから一気に背が伸びた宏。
だから私は見上げなければならない。
大人びた顔立ちになり、成長した宏は側から見れば高校生に見えない。
大人に見えるくらいの整った、完璧な容姿。
だけど本当は甘えたがりだなんて、みんな知ったら驚くだろうな。
ギャップに萌えて、さらに人気が上がるかもしれない。



