クール系幼なじみの溺愛暴走警報



ーーー「美羽!ちょっとどういうことか説明しなさい!」

「えっ……?」


お昼休み。

学食でパンを買いに行った莉子ちゃんと風和ちゃんが戻ってくると、取り乱した様子で私と由紀ちゃんの元へやってきた。



「そんなに焦って何かあった感じ?」


さすがの由紀ちゃんも、二人の様子には驚いていた。


「なんかもうすごい噂流れてたから!」
「びっくりしたよ、やっと二人付き合ったんだね!」


莉子ちゃんと風和ちゃんは、明らかに私の方を見てそう言った。
なんだろう、嫌な予感がするのは。


「この推しのような存在の二人が付き合うって展開、本当に美味しいよね。ありがとう美羽!」

「付き合う……?」


なぜお礼を言われたのか、さっぱりわからなくて返答に困ってしまう。