クール系幼なじみの溺愛暴走警報



じっと宏を睨んでみる。
そしたら今度は宏が視線をそらしてきた。


もしかして、効果があったのかな?


このまま睨む私を怖いと思って離してくれるんじゃ……と、少し期待していたけど、宏は離してくれない。



あれ?
じゃあなんで視線をそらしたの?


不思議に思って宏をよく見てみれば、頬がほんのり赤く染まっている。



「宏?頬、赤いけどどうしたの?」
「……美羽、タチ悪い」
「え?」


宏が頬を赤らめたまま、ようやくまた私の方を見つめてきたけど、どこか怒っているように見えなくもない。


「そんな可愛い見つめ方、どこで覚えてきたの」
「か、可愛い……!?」


あれ、おかしい。
私は睨んだつもりなのに、可愛い見つめ方ってどういうこと?