「美羽が悪い」
「どうして?」
終いには私のせいにされてしまう。
「抱き心地が良いから。
どんな抱き枕よりもずっといい、最高級だ」
「ひ、人を物みたいに扱わないで…!」
抱き心地って、私抱き枕じゃないのに。
「扱ってないよ?
美羽は美羽だから」
そうだけど…抱き枕よりいいって言ったのは宏の方だ。
「……美羽、怒っちゃった?」
「え…?」
思わず黙り込んでいると、怒ったと勘違いしてしまう宏。
これじゃあさっきと反対だ。
「ううん、怒ってないよ」
「本当?」
「うん、だから起きよう?」
「わかった、起きる」
宏はそう言って、一度私のことをぎゅっとした後ようやく離れてくれた。



