クール系幼なじみの溺愛暴走警報




連絡した後、少しして家のインターフォンが鳴る。



ソファから立ち上がって玄関に行き、ガチャッと扉を開けると、また少し不機嫌な宏の姿が見えた。



「…美羽、遅い」
「ご、ごめんね…」



「こんな時間まで何してたの?」
「何って…委員会の集まりだよ?」



確かに先生の話が長かったな。
私はそれどころじゃなかったのだけど。



「それにしても遅すぎ。
ずっと待ってた」



宏はそう言って私に近づき、ぎゅっと私を抱きしめる。



「ひ、宏…?ここ玄関だよ?」
「知ってる。遅い美羽が悪い」



それほど寂しかったのか、宏がいつにも増して甘えん坊だ。



「ごめんね…?
そうだ、また今日もご飯食べて行く?」



私の言葉を聞いて、突然私から離れる宏。
その目はキラキラと輝いている。



…わかりやすい。