結局その後も変に意識してしまい、ギクシャクしたまま青谷くんと委員会に参加した。
帰り際に『ごめんな』とまた謝られた時、申し訳ない気持ちでいっぱいになったけど、話すわけにはいかず『青谷くんは何も悪くないよ』と返すことしかできなかった。
「……はぁ」
ため息をつきながら、家へと帰る。
だってどうすればいいのかわからない。
これが恋だと気づいて、今まで通り過ごせという方が無理だ。
重い気持ちのまま家に着き、リビングへと行く。
「疲れた…」
ソファにもたれ、ポケットからスマホを取り出す。
宏に連絡するためだ。
家に帰ったら連絡してって言われていたし、今とても宏に話したかったからだ。
この気持ちを、どうしたらいいのか。
話せる人が宏しかいない。



