クール系幼なじみの溺愛暴走警報




「お邪魔します…」



今日もいつも通りドアを開け、中へと入る。



リビングの電気は消されていて、もう宏のお母さんはいない。



お弁当と朝ごはんは用意されていて、その朝ごはんは登校中でも食べれるようラップに包まれたおにぎりが置かれていた。



寝坊だらけの宏に呆れながらも、こうして遅刻しないように考えてくれているのだ。



なのに宏はいつまで経っても直らない。



全く…とため息をつきつつ、宏の部屋がある二階へと上がる。



宏の部屋の前に立ち、ノックをするけど返事が返ってくるはずもなく。



ガチャリとドアを開けると、やっぱり宏はベッドの上でスヤスヤと眠っていた。



「…可愛い、けど……」



宏は顔が整っていて、すごくかっこいい。



ただ見慣れてしまった私は、みんなみたいに騒ぐほどではない。



それから宏は、学校では驚くほどクールで素っ気ない上に、何でもできる完璧人間だと思われている。



確かに頭もいいし、運動だってできるから完璧だ。



でもみんなは知らない。
こんなにも宏が寝坊魔なこと。



それからこんなにも…寝顔が可愛いことを。