じっと宏を見つめる。
頑張って目をそらさないでいるけれど、本当はドキドキしてたまらない。
恥ずかしさの限界なんて、とっくの昔に超えている。
それでもちゃんと言葉にして伝えたかったから。
だけど宏は中々口を開かなくて、じっと私を見下ろしたままの態勢だった。
それから重苦しい沈黙が流れていたら……ようやく宏が口を開いた。
「……このバカ」
「え……」
「まじで今更すぎ」
「ひ、宏……」
「それになんでいきなり好きとか恋してるとか言うんだよ。俺がどんなに待ってたか知らねぇだろ、この鈍感女」
な、なぜか宏にきつい口調で怒られてしまう。
だけどこれも全部、本当の宏?
「今更でもいいもん……言わないよりはずっといい」
「あー、もうお前はいつも俺を狂わせる」
宏はそう言って体を起こし、同じようにして私の体も起こさせた。
かと思うと、そのままぎゅっと抱きしめられる。



