クール系幼なじみの溺愛暴走警報



結局ジェットコースターに乗ることになり、四人で並ぶ。


先に由紀ちゃんと佐藤先輩が並び、私と宏がその後ろに並んだ。



「最近部活はどんな感じ?」
「試合がもうすぐあるんで、その調整ですね」

「じゃあ一番大事な時期だな」
「智くんも一番大事な時期ですよね、勉強」
「由紀、お前痛いこと言うな」


二人とも、幸せなオーラが漂っていた。
すごい、なんていうか……焦れったい。

まだ緊張しているのか、二人の会話はどこかぎこちなかったのだけれど、それ以上に二人の距離感が微妙というか、絶妙というか……見ていて早くくっついてほしいなって思った。


だって莉子ちゃんも風和ちゃんも、いい感じだって言っていたもん。

確かに見ている私まで心が温かくなるほど、二人はお似合いだったし、早く恋人同士にならないかなって思った。