確かめようにも確かめる方法がわからない。
宏はそれ以上口を開くことはなく、アラームが鳴るまでずっとその状態だった。
そしてアラームが鳴る。
いつもみたいに自然に起きようと心がけるけれど、いつもどうやって起きているのかわからなくなって、その場から動けなくなっていた。
すると、宏がふっと小さく笑った。
「美羽、朝だよ。
今日はデートするんでしょ?起きないと」
思わずゾッとした。
だって……私を抱きしめる宏は、もういつも通りになっていたから。
さっきのは夢だったんじゃないかって、勘違いするほどの柔らかい口調にトーンもいくつか上がっている。
「お、おはよう……」
声が震えないように必死で抑えて挨拶をすると、声が小さくなってしまった。



