その時、頬を突っつかれ、思わずビクッと震えてしまう。
しまったと思い、寝返りをうつようにして宏に背中を見せた。
ば、バレたかもしれない。
ドキドキと、尋常じゃないくらいに心臓がうるさく暴れだす。
「……そっち向いたら寝顔見れねぇだろ」
宏のきつめの声が聞こえてきたかと思うと、ギシッとベッドが音を立てる。
もしかして……と思っていると、宏に後ろからぎゅっと抱きしめられた。
こうやって、毎朝宏は私のベッドに侵入してきて抱きしめているのだ。
「小さすぎ、早く俺だけのものになれよ」
私の知らない宏に戸惑う。
宏が本気で怒った時に、きつい口調に変わる時はあったのだけれど、今は怒っていないはずだ。
怒ってしまうとそうなると思っていた、というのに……そうじゃないの?



