クール系幼なじみの溺愛暴走警報



「いいよ、じゃあおいで」


宏が私の名前を呼ぶ。
迷わず私は宏の胸に飛び込んだ。


宏は抱きつく私の背中に手をまわし、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。



「美羽がこんな大胆なことするなんてね、やっぱり軽い女なの?」

「か、軽くなんてないよ……重いでしょ?」


体重のことを言っているのかと思い、逆に重くないか心配していたら、なぜか宏に笑われてしまう。


「宏?」
「美羽、鈍感にもほどがあるよ。
今のでわざとじゃないってわかるよね」



何のことを言っているのかわからなくて、顔を上げて宏の方を見る。


当然宏と目が合った。
私たちは密着状態のため、顔の距離が近くて恥ずかしくなり、結局俯いてしまう私。