クール系幼なじみの溺愛暴走警報



ーーー雨がひどくなる中、家に着いた。


最後の最後まで宏は私のことを見てくれず、今日ほど重苦しい空気はなかった



「……はぁ」


私のバカ。
本当に宏の言う通りだ。


宏の気持ちを考えずに怒らせて、理由もわからないだなんて。



何がダメだったのかな。
だって宏が無理って言ったんだもん。


「どうして無理なの……?」

明日からどうすればいいのかわからなくて、明日になるのが少し怖い。


何を怒らせた?
あの時、青谷くんの名前を出して……あっ、そうだ。

確かに宏は青谷くんの言葉を出した時、必ず何かがあった気がする。



迫られたり、今日は怒らせたり。
青谷くんのことが嫌い、なのかな……って思うけれど、それは単なる憶測に過ぎない。