ーーー学校に着いて教室に着くと、私は少し風の影響で濡れたカバンとスカートをタオルで拭いた。
「うわー、もう最悪!今日風強すぎて髪まで濡れたわ」
「おおっ、本当じゃん!」
「青谷、前髪かきあげてるのもイケメンだな!」
パッと騒がしい方に視線を向ければ、雨で髪が濡れた様子の青谷くんが、前髪を適当にかきあげていた。
それが妙に色っぽく、かっこよさが増していたのも事実で。
「そういうのいいから。
俺は雨に濡れてびしょびしょなんだよ」
「ちゃんと傘さしたのか?にしても濡れてすぎてねぇ?」
「さしたけど風のせいで折れた」
青谷くんのその一言で、ドッと笑いが起こる。
お、折れたって……すごく災難だったんだなって、気の毒に思った。



