「今の宏、少し変だよ。
疲れてるのかな」
いつもの宏に戻ってほしくて、笑顔を向ける。
「……はぁ」
だけど宏はため息をついてしまった。
やっぱり宏じゃない。
「まあいいや。
美羽、今日も一緒に帰ろうね」
「……うん!
そんなの宏と帰るよ、当たり前だよ!」
そしたら突然、いつもの口調にいつもの甘えたがりな宏に戻ったから本当に安心した。
「……可愛すぎ」
私が安心していると、宏がぼそっと何かを呟いた。
「宏、何か言った?」
「……なんでもないよ、今日も授業頑張ろうね」
「う、うん…」
やっぱり今日の宏はいつもと違うなと思いながらも、学校への道を歩いた。



