そう考えたら恥ずかしくて、顔が熱くなる。
それを隠すようにして、今日は私からも宏に抱きつくようにしがみついた。
「あー、可愛い」
宏は私の頭を撫でながら、ぎゅっと抱きしめてくれた。
今日はいつもより早起きだったから、落ち着きのあまり少し眠たくなってくる。
「あれ、今日は動かないね」
「……眠たい」
「まだ時間あるけど、寝る?」
「ううん、まだ準備できてないから寝ない」
時間に余裕はあるけれど、寝てしまえば足りなくなるかもしれない。
そのため、宏から離れる。
「じゃあ準備しておいで」
「うん。してくる」
最後に宏の手が私の頭の上に置かれ、ぽんぽんされた後、私は髪を梳かすために洗面所へと向かった。



