「やっぱりこうしてると落ち着く」
「抱き枕効果?」
「美羽だから」
私だからって言われたのがなんだか嬉しいなと思うのは、宏に必要とされているから?
「私だからって、変なの」
よくよく考えてみればそうだ。
私の代わりになる女の子なんて、探せばいくらでもいるだろう。
それに宏はかっこいいから、すぐ女の子なんて捕まえられるはずだ。
それなのに、私を選ぶだなんて。
幼なじみとして、なのかな。
一人、抱きしめられながら考え事をしていると、宏に話しかけられた。
「美羽」
「どうしたの?」
「横になろっか」
「え?」
それも、少し不可解な言葉。
だってここはソファの上だ。
二人で横になるスペースなんて、今はもうない。
小さい頃はあったけれど、もう大きくなったからね。



