ケーキを食べ終え、私たちのくつろぎタイムになった。
いつものようにソファに並んで座り、のんびりする。
「ねぇ、美羽」
「どうしたの?」
「美羽抱きしめたいからこっち来て」
こんな風に誘われるのは久しぶりで、私は素直に驚いた。
「珍しいね、宏がそんなこと言うなんて」
あれ、珍しいってわけではないか。
前までこれが普通だったのだ。
「別に、久しぶりってだけだよ」
ほら早く、と急かされるから、私は言う通りにするため、宏の膝の上に乗る。
「いつも思うけど、重くない?」
「全然。それに抱きつきやすい」
「抱きつきやすいって……」
ぎゅーっていつものように抱きつかれた。
いつも通りなのに、宏の温もりを感じてドキドキしてしまう。
さっきと言い今と言い、何故こんなにドキドキしてしまうのかなんて、考えたところでわからない。



