クール系幼なじみの溺愛暴走警報



触れられて、いないのに。
変なの。


宏がおかしいんじゃなくて、私がおかしいのだ。
熱でもあるのかな。



青谷くんに対しての抱く感情とは、また違う気がする。

同じドキドキでも、宏を見るだけでこんな感情になるだなんて。


「美羽、顔熱いけど大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ……!」


ダメだ、一度ドキドキしてしまえば、すぐそばにいる宏に意識がいってしまい胸が鳴り止まなくなる。


おかしい、今の私は絶対におかしかった。



この気持ちをかき消すようにして、残りのチョコケーキを勢いよく口へ運ぶ。


「美羽、そんな焦って食べなくても誰もとらないから」
「お、美味しくて……!やみつきになっちゃうね!」


私の行動を不思議そうに見る宏に適当な嘘をつき、その場をやり過ごしたい……けれど。

宏は優しく笑って「そっか」と言うだけで、なんだか心を見透かされてる感覚に陥った。