今回もそこのケーキ屋さんで宏は買って来てくれたのだ。
「宏、ありがとう!」
「美羽が頑張ったからだよ」
「頑張って良かった。本当にここのチョコケーキ大好きなの」
「そんなの俺が一番知ってる」
「そうだね。宏はチーズケーキ?」
あまり甘いものが好きではない宏も、ここのチーズケーキは好きらしかった。
それでも宏の場合、たまにしか食べないのだけれど、今日は彼も買っているようだ。
「うん。ここのチーズケーキは美味しい」
「ここのケーキ屋さん自体が美味しいよね」
チェーン店ではなく、個人営業だけれど、この辺りでは有名だし雑誌で紹介されたこともあった。
「美羽は本当に好きだな」
「もう大好き!」
私の反応を見て、宏は笑った。
まるで何かを愛しそうに見つめながら。



