「美羽、来るの早すぎだね」
宏はインターフォンにでる前に、玄関のドアを開けてくれた。
「うん!だってケーキ!」
「ふっ、子供……」
「こ、子供でいいもんね」
それぐらい甘いものが大好きなのだ。
「宏の家、久しぶりに来た気がする」
「最近は俺が美羽の家に通ってるからね」
そっか、今までは毎朝宏を起こしに来ていたのだ。
だけどそれがなくなって、久しぶりな気がしたのだろう。
「それにしても宏、雨の日にケーキを買いに行ってくれたの?」
わざわざ雨の日に……って考えたら、なんだか悪いなって思ってしまう。
「学校帰りに買っただけだから。
それに美羽が頑張ってたからね」
偉い偉い、と言って宏は私の頭を撫でてくれた。
やっぱり落ち着くなぁって思う。



