「そうなんだ」
「う、うん」
どうしてだろう。
青谷くんの声がひどく静かでさらに低くなり、少し怖く感じる。
「柊と、本当に仲がいいんだな」
「小さい頃からずっと一緒だからね」
「羨ましいな」
「えっ……?」
「そんなに仲良い幼なじみとかいないからなぁ」
青谷くんはそう言って笑った。
その笑顔はどこか作り物っぽく見えるけれど、気のせいかな。
「家が近いからたまたまっていうか、よく仲のいい幼なじみがいていいなって言われるかな!」
「そっか。俺も桜みたいな幼なじみがいたらなぁ」
「えっ、私!?青谷くんが幼なじみなら、迷惑しかかけないかも」
こんなみんなから慕われている青谷くんのことを頼ることしかしないだろうな。



