クール系幼なじみの溺愛暴走警報



「だ、大丈夫だよ。
だって青谷くんの傘だし……」

「俺は体、丈夫だから。
桜は弱そうだからな」



ふっと、どこか馬鹿にしたように笑う声ですら色っぽく聞こえてドキドキ胸が鳴り止まない。


「そ、そんなことないから……」
「ほら、あんまり動かない」


肩にまわされた手の力を強められ、大人しくした。


「ね、ねぇ、今日ね、数学のテストすごく良かったの!」


どうにかしてこの気持ちを紛らわせたくて、話題をつくってみる。


「へぇ、桜は数学得意なのか?」
「全然!」
「ははっ、そんな自信ありげに言うなよな」



ちらっと青谷くんに視線を向ければ、目を細めて幼い笑みを浮かべていた。


「青谷くんは絶対賢いよね!」
「んー、どうだろう。そんな賢いイメージある?」

「ある!勉強、すごくできそう」
「まあ勉強嫌いじゃないけどな」


「あっ、絶対賢いやつだ。私、いつも欠点ギリギリだもん」
「それ、言っていいやつ?」


そこまで青谷くんに言われて、ようやくはっとした。