クール系幼なじみの溺愛暴走警報



「……あ」


その途中に窓の外を見上げてみれば、空がどんよりとしていた。


お昼までは晴れていたのに、午後の授業からだんだん曇り空になり、今ではここまで暗くなっていた。


これはもしかしたら、雨が降るかも。



「確か、夜から雨だって言ってたよな」


青谷くんも私と同じようにして窓の外に視線を向けながらそう言った。



「そ、そうなんだ……」


今日の朝、天気予報なんて全然みていなかった。
それに私、折りたたみ傘を持って来ていないはず。


今日は体育があり、荷物が多いからって抜いて来たのだ。


どうか降らないでほしいと思いつつ、職員室に行って先生から帰っていいと言われ、帰ることになったのだけれど……。