「さ、三角関係だよ……!」
三角関係?
あれだよね、漫画とかでよくある取り合いみたいなやつだよね?
どうしてそれが今ここで……。
「美羽」
風和ちゃんの言葉の意味を考えようとしていると、宏が私の名前を呼んだ。
「な、何?」
「今日一緒に帰れない?」
「えっ?」
「さっき先生に呼ばれてたから、何かあるのかなって」
今までしていた話と全く違う内容だったから、戸惑ってしまう私。
だけど、今の宏はもういつも通りの雰囲気を纏っていたから安心して返事する。
「うん、委員会があって、一緒に帰れないの」
「そっか、わかった」
それだけ言って宏は優しく笑い、また前を向く。
どうやら宏は怒っている様子じゃなかったから、ほっと胸を撫で下ろした。



