「なになに、一体何してたの!?」
「な、なんでもないよ……!ほら、ご飯食べよう!」
なんて言いつつ、返信していない私はまたスマホを触ろうと視線を画面にやる。
すると、もう一件青谷くんからメッセージが届いていた。
【桜は今日、用事ないのか?】
もしかして、青谷くんには用事があるのかな、と思い急いで返信する。
【うん、ないよ】
すると、すぐに返信がきた。
【そっか、じゃあ二人で頑張ろうな!】
二人で頑張ろうってことは、青谷くんも残れるということだ。
良かった、一人じゃなくて。
他に誰かいるだけでも心強いから。
「美羽がスマホ触るなんて珍しい」
鋭い莉子ちゃんは、怪しそうに私を見つめながらそう言った。
うっ、やっぱり全てお見通しだな。
だって私、スマホゲームとかやらないし、SNSもあまり利用しない。
だから怪しまれて当然なのかもしれないけれど、別に隠すことでもないため素直に話した。



