クール系幼なじみの溺愛暴走警報



「はい」
「その時に掃除の話は聞いたか?」
「聞きました」


保健委員の主な仕事は、学校の清潔を保つことが第一条件らしい。


だから保健室でお手伝いしたりとか、石鹸の補充をしたりとかはおまけのようなものだ。


一番は清掃活動。
私たち保健委員には各クラス、それぞれ掃除場所を割り当てられ、定期的に大掃除のようなものをするのだ。


トイレとか、洗面台とか、廊下の窓拭きなど、普段は生徒があまり好んでやらない場所を任せられる。

そのため人気はなく、いつもクジになることが多いらしい。


「それさ、後日担任から連絡が入るって言ってただろ?」


先生は申し訳なさそうに眉を下げる。
ああ、やっぱり嫌な予感しかしない。


保健委員担当の先生は、『後日、前もって担任から連絡がいく』って言っていたのだけれど。



「実は今日なんだよな、それ。
悪い悪い、すっかり連絡するのを忘れてた」


なんと今日だったという衝撃的事実。
いや、予定はないから大丈夫だけれど、今日は上機嫌で帰る気満々だったのに。