「あっ、違うよ?
さっきまではつないでなかったんだけどね…」
「つないでたよ、だって俺たち恋人みたいなものだから」
「えっ…!?
ちょっと宏、そんな嘘ついたらダメだよ」
いきなり宏が変なことを言い出すから驚いてしまった。
宏と私が恋人みたいなものだなんて、絶対ないのに。
宏はモテるから、いつ恋人ができてもおかしくない。
そしたら私は宏と離れないといけないのか、と思ったらなんだか寂しい気持ちになった。
あれかな、子離れが寂しいのってこんな気持ちのことなのかな?なんて考えたりしつつ、宏を見る。
そしたら宏はとっても不機嫌になっていた。
「宏…?」
「あらら、空回りしちゃったね、お気の毒」
「……うるさい」
莉子ちゃんが小さく笑いながら宏に話しかけると、彼は怒ってしまい不機嫌で低い声を出した。
私が怖くなって思わずビクッとしてしまう。



