クール系幼なじみの溺愛暴走警報




「桜ー、桜と青谷はいるか?」


風和ちゃんの言葉に首を傾げていると、少し離れたところで私と青谷くんの名前が呼ばれた。


振り向くと、教室のドアの前に担任の先生が立っていて、なんだか嫌な予感がする。


「あれ、青谷は……」
「先生、青谷は食堂行ってまーす」



どうやらこの教室に青谷くんはいないらしくて、彼と仲のいい男の子が先生に向かってそう言った。


「おー、そうか。
じゃあ桜、ちょっと」


先生は手招きをして私を呼ぶ。
嫌な予感を抱きつつ、私は先生の元へと向かった。


「なんですか?」
「この間、保健委員会の集まりがあっただろ?」


やっぱり、委員会のことだ。
青谷くんも呼ばれたからなんとなく予想はついていたのだけれど。