私の不安が宏に伝わったのか、彼はふっと頬を緩めて笑った。

その笑顔に少し安心した私は、同じようにして笑い返す。



自分の席につき、一度心を落ち着かせる。
そして中身を見てみれば……。


「……っ!」


なんと、今までで一番良くて思わず声を上げそうになった。


すごい!
数学でこんな点数、初めてとった!



もちろん小テストだから、本番のテストより簡単なのだけれど、そんなの私には関係ない。


とにかく嬉しくて、今すぐ宏に報告したかったけれど今は授業中。


そのため、チャイムが鳴るのを待ち遠しく思いながら授業を受け、今日は眠れずに最後まで受けることができた。