ーーー「あれ、美羽だ…!」
「あっ、莉子(りこ)ちゃん!
おはよう」
学校の最寄り駅に着いて改札に向かうと、反対側のホームから、同じクラスで一緒にいる神崎 莉子(かんざき りこ)ちゃんがやってきた。
莉子ちゃんは見た目からお姉さんタイプで、頼れる人だ。
莉子ちゃんに笑顔で挨拶すると、突然隣にいた宏が私の手を握ってきた。
「宏、どうしたの?」
「いつも邪魔してくる…」
「えっ……」
「お二人とも今日も仲良く登校ですか。
手までつないじゃって!」
莉子ちゃんは私と宏が一緒にいると、“恋人みたいだ”っていつも言ってくるけど、私と宏はそんな仲じゃない。
もちろんただの幼なじみだけど、小さい頃から今日までずっと仲良し。
明日からもこの関係は変わらないと思う。



