「美羽って危機感なさすぎ。痛い目みるのは美羽だよ?」
「痛い目?」
「さっきは恥ずかしがってたくせに、こんなことするとか何考えてるの?」
宏は不満気な声を出しながらも、私の頭を優しく撫でてくれた。
その手つきは優しくて、温かい。
心地よい胸の高鳴りを感じながら、宏に身をまかせる。
「宏に抱きしめられると落ち着くから、こうしてほしかっただけだよ」
「俺から抱きしめたら恥ずかしがってたのに、今は平気なんだ?」
「平気ってわけじゃないけど、落ち着いて好き」
「……面白くない」
「えっ?」
ぼそっと小さな声で呟くから、うまく聞き取れなくて聞き直す。
「その反応は面白くない。
もっと照れた顔が見たい」
「なっ……!」
宏は私の肩に手を添え、優しく引き剥がすように離してきた。



