「うん、だから俺のそばから離れたらダメだよ」
「離れないよ、宏が嫌って言っても離れないもん」
「一生嫌だなんて言わないよ、俺」
宏は私を抱きしめたまま、今度は私の頭も優しく撫でた。
優しい幼なじみを持ったものだ。
宏がこの先もそばにいてくれるなんて心強い。
「宏は優しいね」
「どうだろ、美羽が言うからそうなのかな」
「そうだよ、宏は優しい」
こんな優しい幼なじみがいる私は幸せものだ。
嬉しくて、宏にぎゅっと抱きつく。
「可愛い…これじゃあずっと離したくなくなる」
「でも学校は行こうね」
「嫌だな、美羽とずっとこうしてたいのに」
「休むのは良くないから、ほら行こう?」
私もまだもう少しこのままでいたかったけど、遅刻は良くないから仕方ない。
そしたら宏も渋々だったけど、私を離してくれて、二人で家を出た。



