クール系幼なじみの溺愛暴走警報



集中して問題解いていたら、突然宏が立ち上がった。

トイレにでも行くのだろうと思い、気にせず問題を解いていたら、何故か私の後ろで立ち止まる宏。


さすがの私も不思議に思って振り向こうとしたら、その前に宏は腰を下ろし、後ろから私を抱きしめてきた。


「……っ、ひ、宏!?」
「何?」
「何って、どうしていきなりこんなこと……」


宏の温もりを感じ、今度はドキドキと鼓動が速くなる。


「今まではこんなこと平気でしていたのに。
美羽こそどうしたの?」


私を抱きしめながら、宏はふっと小さく笑う。
まるで私の心の内を全て見透かすかのように。


「今問題解いてるから……」
「うん、そうだね。いつもはこの状態でも、反応すらしなかったのに」


今までのことを思い出す。
確かに宏は、今までもこんな風に抱きしめてきたことはあった。


その度に私はスルーして問題を解いていた……のだけど、それは過去の話であって今は違う。