どうして嬉しそうなんだろう。
でも青谷くんってフレンドリーだから、きっとみんなと仲良くなりたいんだろうな。
「今日のお弁当ね、私の大好きなおかず入ってて食べるの楽しみなんだ」
「そうなのか?なら早く戻らないとな。
ちなみにそのおかずって何?」
「和風ハンバーグ!」
「……ふっ、なんだよそれ。お子様なのか大人なのかわからないな」
「ひ、ひどい……!和風のハンバーグ、美味しいもんね」
今日はお母さんが作ってくれて、さらには私の大好きな手作り和風ハンバーグが入っている。
それを聞いた青谷くんに笑われてしまった、少し複雑だ。
「確かに美味しいよな。でもハンバーグなら子供なイメージあるのに、和風ってなんか中途半端だなって思って」
そう言って笑いをこらえきれなかった様子の青谷くんが、小さく笑いだしてしまう。



