クール系幼なじみの溺愛暴走警報



やっぱり青谷くんとは話しやすいし、なんだか安心する。


「じゃあさ、連絡先とか聞いてもいい?」
「連絡先?」
「そう。友達に向けての第一歩」


青谷くんは子供っぽく笑った。
なんだか言い方がおかしくて、やっぱり私まで笑ってしまう。



「友達に向けてって、もう友達だって青谷くんが言ったのに」
「まあ深いことは気にせずに」


「そうだね。連絡先、私のでよければ交換したい」
「桜じゃないとダメだからな」


お世辞だとわかっていても、さすがに今の言葉にはドキッとしてしまう。



「青谷くん、慣れてる」
「え?」
「女の子の扱い、慣れてるね」


じっと青谷くんを見つめる。
今みたいなこと言われたら、誰だってドキドキしてしまう。