だけど私に気を遣ってくれてるのだと思ったら、なんだか心が温かくなって自然と笑みがこぼれた。
「なぁ、一つだけ質問したいんだけど、聞いてもいいか?」
「質問?大丈夫だよ」
一体何を聞かれるのか想像もつかなかったから、青谷くんの次の言葉を待った。
「柊とは、どういう関係?」
「えっ……宏?」
爽やかな笑顔から、どこか真剣な表情に変わる青谷くん。
もしかして、朝のことを青谷くんも知ってるってこと?
「宏とは幼なじみだよ」
「……本当に、それだけなのか?」
「もちろん」
自分から朝のことに触れるのは恥ずかしいため、質問だけに答える私だったのだけど……。
「でも今流れてる噂は全部本当……なんだよな?
抱き合ってたとか、そこのところも」
そこの部分も青谷くんに聞かれてしまう。



