今日から新しい学校。
庵の桜学園、略して庵学

県でもトップクラスの偏差値で
文武両道を目指す進学校だ。


部活も勉強も手を抜きたくない私にはピッタリ。



それに...悠斗も居るし。



「おい、なにボーとしてんだ
早く行くぞ。」

「あ、わかった。」

今日から毎日悠斗の隣を歩けるなんて嬉しい。
これで付き合ってたら最高なんだけどね...




「あの人かっこよくない!?
1年生かなぁ」

「やばっえー同じクラスがいい!!」


あぁ...やっぱり
誰もが目を引くその美貌。

それを使って悠斗は
遊んでいる。。

「やっぱ俺ってモテモテだよな!
高校初は誰にしようかなぁ〜」

ほら...。

近くに私が居るのに
私にはそうゆう感情も芽生えてくれなくて
いや、遊ばれるのは嫌だけど
でも...それで悠斗とハグとかしあったりできるのなら
本能だ。


「唯衣、変に手出すなよ。
これは遊びなんだから」

そんなの...

「...わかってるよ......」