サキヤは「フン」と鼻を鳴らし。
「今回だけですよ、今度マシで口説いたらその時はどうなるかわかりませんよ⁈」

「肝に命じておきま〜す」と胸に手を置き『ホッ』とした顔を作る。

「ところで何か話があったんじゃないですか?」とサキヤの陰から話しかける。

「そうそう忘れるところだった、弊社の社長が倒れたんだ」

「「へっ?」」

「社長が倒れた、だから渉を少し抜けさせる、てっ事で」と走り去ってしまった。

「あのノリでいいのか?心配しているように見えないが」

「うーん、心配しているところを見せたくないだと思うよ、けどこないだお会いした時はすごく元気そうだったのにね〜」

「バチが当たったンだよ」

「バチ?どうして⁇」

「うーん?どうしてだろ〜」