ーこうへいー


これは、俺が生きていた頃の話し。

俺は高校入学前、最後の検診で先生に言われたんだ。

『高校生活思う存分に楽しみなさい。』

どんな時でも笑顔だった先生が、ほんの少しだけ辛そうな顔をしていた。

ぁあ。
もうだめなんだって俺は思った。

俺はその時全てを諦めた。
生きていたってしょうがないって思った。
でもそんな俺に、生きる喜びを教え、再び光を差し込んでくれたのは、お前だった。

お前と過ごしたほんの少しの時間…
それでも、俺は誰よりも幸せだったんだ。