5人の王子とお姫様!




そのまま慶太の振りかぶった拳を避けたかと思えば、バキッと痛々しい音がして、次の瞬間には地面に転がっていたのは慶太だった。


一瞬、何が起きたか分からなかったけど。


すぐに、楓斗が慶太を殴って転がしたんだと分かった。



「……っくそ、やってらんねぇよ!!まじ気持ち悪りぃわ、てめぇら!!」


そう吐き捨てると、そのまま行ってしまった。


それを慌てて追いかける加奈と美奈江。


絵茉は、何故かこっちをじっと見てから慌てて3人を追っていった。



私と目が合ったから、きっと急いで目を逸らしたに違いなかった。



喧嘩っ早くて横暴で、横柄な態度で周りを威嚇しては、人を見下す慶太が負けた姿を私は初めて見た。


あっさり引き下がった事にも拍子抜けした。



「まじで負け犬になったな、あいつら」


まーいいか、って呟いた楓斗はこっちを振り返る。


「ってぇ……流石に殴る方も痛いな」


そう言う楓斗は、殴った掌を空中でヒラヒラさせて、ほんの少し苦い顔。