5人の王子とお姫様!




指を差されて、肩が跳ねた。


困惑しながら楓斗を見て、恐る恐る視線を慶太に向ける。


楓斗の言葉の何が嫌なのか、不服そうに眉根を寄せていて、すごく怖い。


不機嫌なのはずっとそうだったけど、ここにきて、また少し違った顔を垣間見ているような気になる。



「どう見ても明白なのにな?けど、まだ言葉足んねーだろ。
ほら、言ってみろよ。俺と天音が近いのがムカつくって」


顎に指をかけられて上向かされると、楓斗の顔が眼前にあった。


近い、けど……


今は、慶太に対する恐怖心が勝っているからか、全然気にならない。


まるで見せつけるような楓斗は、私の耳元で低い声で告げる。


「羨ましいだろ?でもやんねーよ、こいつは。負け犬はさっさと退散しろよ。見苦しいから」



はっ、と嘲るような笑み。


楓斗の言葉を聞いた慶太が、ついにキレた。


「っざけんじゃねぇぞ!!」


そう吠えると、楓斗に殴りかかる慶太。


楓斗が、危ない。


直感した私が止めに入る前に、楓斗がふっと私から離れた。