5人の王子とお姫様!




楓斗の意図が分からない。


困惑して、けど、どこにも顔を向けられないまま膝の上で手のひらを握りしめた。


すると、楓斗がぽつり。



「本当に分かりやすいな、お前」



独り言か知らないけど。


その言葉は、明らかに慶太を指している。


証拠に慶太が、また一つ、今度は聞こえるように大きく舌打ちをしたから。



「いー加減にしろよてめぇ。さっきから意味分かんねぇことばっか言いやがってよお。ぶっ殺すぞ」


「全く気付いてないのな」



凄んで睨むけど、楓斗は全然動じない。



「お前さ、さっき一体誰を追ってたんだ?」


ようやく、少し落ち着いたような楓斗が言葉に、頭の中でハテナが舞った。


他の3人じゃなくて、慶太ひとりに定めているように聞こえる問いかけ。


それに、追われてたのは私と理沙子姐さんだ。


はたから見ても分かること。


けど、楓斗の聞き方だと、何だか少し違うような気がした。