5人の王子とお姫様!




*



「場所移すか。お前らも目立ちたくないだろ」


そう言う楓斗に手を引かれて、近くの広場まで歩いてきた。


人の目が耐えられない、そんな私の心を読んだかのように。


一切喋らない理沙子姐さんも、付き添ってくれた。



未だに苛立ちを露わにしつつも何も言わない慶太も連れ立って。


そっぽを向いて唇を噛み締める美奈江と、一人ぶつくさ言って普段と変わらない加奈がその後ろを。


相変わらず、目も合わせず声を発さない絵茉が慶太の隣に。



私自身が第三者の立場だったらきっと、この異様な組み合わせに目を見張ったに違いなかった。



広場は人が全然いなくて、休日の昼間なのに、何だか変な感じだった。



私をベンチに半ば強引に座らせて、隣に理沙子姐さんを促すと楓斗は、ベンチの肘掛けの所に軽く座るように寄りかかった。


慶太たちに気を配る様子はない。


小さく舌打ちをした慶太は、それでも、何にも言わなくて……ただ、突っ立っていた。