呆れたように楓斗は言葉を続ける。
「俺はただ、こいつが飯に食い付かねーのがおかしいから熱でもあんのかと思っただけだ」
……うん、なんだろう。
楓斗の優しさが痛い。
悪気がないからこそ、逆に怒れない…。
軽くショックを受けてると。
「そんなん深呼吸でもすれば治るでしょ。
てかあんたら煩い」
横から鋭く素っ気ない声が突き刺さる。
すこぶるご機嫌斜めな理沙子姐さん。
親睦どうのこうので、無理やり連れてこられたのだから、まあ……
当然といえば当然、だけども…。
怒りの矛先をこっちに向けないでほしい。
ピリピリした視線と空気を交わして冷や汗。
理沙子姐さん、いい人だけど、やっぱり怖い…。



