幼さを残しつつも、その整った顔を間近で見ることが普段ない私は、柄にもなくドギマギした。
普段は気にするほどじゃないのに。
「…だ、いじょぶ…だから」
パッと目を逸らす。
普通にしてたら、全然平気、なんだけどな…。
何だか複雑な心境の中、おでこに何かが当てられた。
「…っ」
「熱はないな」
触れたのは楓斗の、手。
真剣に対応してこられて、思わずビクリ。
え、と……
楓斗がいつもと、違う…?
ん?と首を傾げながら、私もいつも通り平常運転。
……とまではいかないらしい。
よく分かんないけど、耳が熱くなってきた。
何だろう、これ…と思っていると。
「あぁああー!また抜けがけしてるー!」
いつもの事ながらうるさいな、と機嫌が再び急降下。
同時に、楓斗の手も離れていった。
「はあ?お前はそれしか言えねーのかよ」



