「琉羽は何お願いするの?」
「んー、なーいしょっ」
しぃっと唇に指を当てて可愛く小首を傾げる琉羽。
内緒と言われたら仕方ない。
願い事は、人に教えたら叶わないとも言うし。
「なあ、何書いたん?」
「見るな」
光邦が覗き込もうとして、楓斗がランタンを後ろに隠す。
「ケチケチすんなや〜」
「こら、光邦。無理に見るものじゃないよ」
そこに、笑う聖の仲裁が入る。
「それに、願い事は秘密だから意味があるものだよ」
「ほんなら聖も秘密なん?」
「そうだね、人に見せるのは少し恥ずかしいかな」
「なら俺も内緒にしとこ。空は?」
「……俺も言わない」
書き終えた空が、ランタンを軽く抱きしめて光邦に見られないように背を向ける。



