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「はい、天音の分」
「ありがとう」
琉羽からランタンを受け取る。
文化祭、大変なこともあったけど楽しかった。
この時間がもう終わりなんて、寂しい。
でも、きっと大丈夫。
また笑って、みんなで来年の文化祭も迎えられる。
「天音は願い事何書くの?」
「私、は……」
受け取ったランタンを持つ手に少しだけ力が入る。
願い事なんて、考えたこともなかった。
しいて言えば、中学の頃は早くこの地獄が終わるようにと願っていた。
だけど、今は……
「私は、書かない」
「えー?願い事ないの?」
「……今が楽しいから」
みんながいてくれて、毎日が騒がしいけどそれすら大切で、これからも大事にしたくて。
それだけで私は幸せだと思えるから。
これ以上望んだらバチが当たりそう。



