そして、帰り道。
「ねえねえ天音ってさぁ、天然なの?そうだよね?」
突然、琉羽にそんなことを言われて理由を考えてみたけど分からない。
そう思われるような行動をした覚えもなくて。
決めつけてる……。
首をかしげながら、「なんで?」って、聞いてみた。
「んー?前にさ、みっつーと2人で出かけてたでしょ?あっさり光邦とのデート了承しちゃうんだなって思ったから」
……デート…
デート、デート…?
光邦もしきりに強調してたな。
なんでだろう…。
首を傾げてみせると、「ほら、それのこと」なんて、わけの分からないことを言われる。
「とゆーかデートだよね、それ」
はっきり、断言された。
——帰宅後。
パソコンを立ち上げて調べてみた。
え、と……
『デートとは、親しい男女が前もって日時を決めて会うこと』
「……だって…」
ね、とパソコンを貸してくれた楓斗を振り返って意見を求める。

