5人の王子とお姫様!




そんな呼びかけに応じて、周りがいそいそと帰り支度を始め出す。


私も書類を片付けて鞄にしまうと、動かしていた机等を元の位置に戻して片付け完了。



「よっしゃ終わり。んじゃ、さいなら」


「なあなあ、学校出てファミレス行かね?寮じゃ勉強捗んなくてよ」


「申請してこないと間に合わないだろ」


「うっわまじだ。走れ走れ!」


「うおっ!おいてくなよー」



ザワザワと騒がしい。


いつものことだと、空を起こして立ち上がらせる。



「空、帰ろ」


「……ん、帰る…」


欠伸をしてのっそり立ち上がる空。


親切な琉羽が空の鞄を持ってきてくれた。


「ありがとう」


「んーん、いーよ」


理沙子姐さんは……


と、教室を見回すも、既に帰ってしまったらしい。


…‥残念。